シャーロック・ホームズはお好きですか?
こんにちは、まめです。
来てくださって、ありがとうございます。
「カササギ殺人事件」で有名な作家、アンソニー・ホロヴィッツによって書かれたシャーロック・ホームズの正式な続編小説「 シャーロック・ホームズ 絹の家 」を読んでみたら、とてもよかったんです!
「正式な続編小説」というのは、どういう位置づけで「 絹の家 」の内容はどうだったのか。
苦手に思っていた、コナン・ドイル以外の作家が書いたホームズ譚である「パスティーシュ」と呼ばれる作品を読んでみようと思ったのはぜなのか。
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ作品を全部は読んでいないけど、「 絹の家 」だけを読んでみても分かるのか?
読後の感想をレビューしてみます。
よかったら、最後まで読んでみてください。
※本サイトで紹介されている商品やサービス等の外部リンクは、アフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
「 正式な続編 」
言わずと知れた名探偵シャーロック・ホームズ。
初めて読んだのは、40年以上前の小学校のときで。まめのいちばん最古の記憶で残っているのは、「 ボスコム渓谷の惨劇 」で、沼の周辺を調査したときのホームズの靴跡の考察のすごさでした。
これで、心を打ち抜かれたまめは、同級生たちにホームズの凄さを力説したのですが。小学校4年生の女子に苦笑いをさせてしまいました。( 沼への勧誘の失敗 )
その時から、もちろんハマって全作品は読みましたが。本編至上主義だったため、他の作家さんが書かれたホームズ譚である「パスティーシュ」はまったく読んでいませんでした。
熱狂的なファン(シャーロキアン)のいうところの「 正典 」以外の、パロディや外典は読んでいませんでした。もちろん、「パスティーシュ」におもしろい作品があるとは理解していますが、そこはそれ、です。心狭くてすみません。
そこでアンソニー・ホロヴィッツの書いた「 絹の家 」ですが、コナン・ドイル財団が初めて公式認定した新作長編小説なのです。
コナン・ドイルが書いた60作のシャーロック・ホームズ作品の、正式な続編として61作めに数えられています。すごいですよね!
アンソニー・ホロヴィッツだから読む
アンソニー・ホロヴィッツは、脚本もたくさん手掛けています。
- テレビドラマ「 名探偵ポワロ 」
- 「 バーナビー警部 」第3シーズンまで
- 「 刑事フォイル 」(2002〜2015年)
どの作品も大好きで、夢中で見ていたテレビドラマの脚本を手掛けていた作家さんだなんて、絶対好みに合うでしょ!と、読んだ「カササギ殺人事件」をきっかけに、案の定アンソニー・ホロヴィッツにどハマリしました。
- 「カササギ殺人事件」に始まる、編集者スーザン&名探偵アティカス・ピュントのシリーズ
- 「メインテーマは殺人」に始まる、元刑事ホーソーン&脚本家ホロヴィッツのシリーズ
一気に読破したのは言うまでもないことですね。
苦手だったパスティーシュに、手を出そうと思った理由は「アンソニー・ホロヴィッツ」が書いたからでした。
シャーロック・ホームズ「 絹の家 」
ストーリー紹介
さて、肝心な「 シャーロック・ホームズ 絹の家 」の内容はどうでしょうか。
老年を迎えたホームズの相棒であるワトソンが、「 語ることのできなかった事件 」を書き残そうとするところから始まります。
1890年の11月の終わり頃、カーステアーズという美術商の男性がベイカー街221Bに相談に訪れます。
「 ハンチング帽を被った、顔に傷のある男に見張られている。その男は、アメリカから復讐のためにイギリスまで追いかけてきたギャングだ 」
退屈の虫に蝕まれていたホームズは、事件の依頼を受け。「 ハンチング帽をかぶった男 」の行方を追うために、警察の別機動隊と呼ぶ、8歳〜15歳の路上生活少年たち「 不正規隊(イレギュラーズ) 」を招集したが。
ハンチング帽をかぶった男を、ホテルで見張っていたその中のひとりの少年が、不審な行動をとったあとに忽然と姿を消してしまう。
少年はなにを見たのか?「 ハンチング帽の男 」の正体とは?
依頼人から始まる王道の展開の事件です。
事件のみどころ
事件は「 ハンチング帽をかぶった男 」を巡る事件からはじまりますが、状況は最悪な状態をさらに更新するように2転3転としていきます。
そして、ある事実に気づいた時から(もちろんホームズは「はじめから分かっていたがね」とか言っちゃます)、シャーロック・ホームズたちは危機的状況へと追い詰められていきます。
途中で、「あれ?また違う小説はじまった?」と思うほどに、「 ハンチング帽の男 」の事件からは遠ざかったように思ってしまいます。ですが、それも全部つながっていくのです。
コナン・ドイルのホームズ作品を読んだことのある方には、聞き覚えのある名前や人物が、続々と登場してきて、にやにやしてしまうことでしょう。
個人的には、「正典」では独断的でホームズと意見の対立ばかりしていた、レストレード警部が今作では頼りになる存在になるのもうれしかったところです。
文体の印象
シャーロック・ホームズといえば、出会った瞬間にその人物のすべてを言い当ててしまうという「 鋭い観察眼 」と「 洞察力 」ですよね。
今作品「絹の家」にも、しっかりと継承されています。
「おぉ〜きたきた!」って感じで、ニヤけながら読んでいました。
ホロヴィッツの作品「ホーソーン&ホロヴィッツ シリーズ」にも、この「 鋭い観察眼 」をオマージュしたような場面が出てきますし。推理小説や探偵小説を書く作家さんは、やっぱりみんなこの手法が好きですよね。
コナン・ドイルの文章は端的に物事や起こったことを説明していて、表現があっさりしている印象があり、そこが読みやすくて好きなのですが。
今作のホロヴィッツが書いた「 絹の家 」も、表現がくどくなくて同じように読みやすい文体でスイスイと読めました。総ページ数は400ページ前後です。
「 絹の家 」だけでも読める?
シャーロック・ホームズ作品の続編といっても、以前の事件の続きものということではなく、独立した別の事件のお話なので、この一冊だけでも読めます。
今までシャーロック・ホームズ作品をあんまり読んでいないなっていう方でも、予備知識が必要な作品ではないのですんなり読み進められると思います。
確かに、シャーロック・ホームズのファンを喜ばせようと、いろいろな仕掛けが散りばめられてはいます。
そうした、ここに出てくるこの事件ってなんだろう?という興味がでたら、コナン・ドイルの書いたホームズ作品「 正典 」に戻って読んでみると、より深くキャラクターたちの関係性が分かっておもしろいのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
アンソニー・ホロヴィッツを読みまくっていたので、もちろん「絹の家」はずっと気にはなっていました。しかし苦手に思っていたジャンルでしたし、自分の読書好みに合うか分からない小説を手にとるのは勇気も財力もいりますよね。
そんな時に、U-nextのポイントが余っていたので購入してみました。
結果は大収穫だったのですが、おかげでホームズ熱に火が入り、薪がどんどんくべられている状態です!このまま次のホームズ作品を探して、走っていこうと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
まめでした。
・まめは電子書籍で読みましたが、紙の書籍と値段は変わらないので、ポイント還元のあるサイトで探してみるのが良いと思います。
コメント