シェトランド諸島が舞台
こんにちは、まめです。
来てくださって、ありがとうございます
今回は、スコットランド・シェトランド諸島を舞台にした海外連続ドラマ「 シェトランド〜離島の殺人捜査官 」のSeason1を視聴し終えたので、感想レビューしたいと思います。
今まで視聴してきた、重厚で社会派な「北欧ミステリー」とはひと味違う。「 地域密着型 」な、事件関係者が知り合いという、狭いコミュニティで起こる事件が題材です。
原作はアン・クリーヴスの人気小説。
今作は、部下の親族( ファミリー )が捜査対象という、なんともやりにくい状況での捜査ですが。
島のほとんどが顔見知りという、閉ざされたサークルの中で起こる事件なので話が早いです。
なにしろ「 被害者をよく知らない 」という、常套句が効かないんですから。
社会派な作品で重いのが続き、ちょっと疲れてしまったので一息つこうと選んだ作品ですが、どうだったのか?
結論として、おもしろかったです!今、Season2見てます!
例えるなら、「 はぐれ刑事純情派 」のようだなと感じました。
ネタバレなしで、感想レビューをしていきたいと思います。
よかったら、最後まで見ていってください。
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Season1「野兎を悼む春」
「 シェトランド〜離島の殺人捜査官 」は、2013年にBBC Oneで放送開始。
「 Season1」と言っても、前後編の2話構成になっていて各52分です。続きが気になる、視聴しやすい構成になっていました。
( あらすじ )
シェトランドのブレセイ島で、アルバムを懐かしそうに見ていた老女・ミマが銃で撃たれ死亡する。ミマはシェトランド署のサンディ巡査の祖母であり、サンディが第一発見者となってしまった。
一報を受けたジミー・ペレス警部は、サンディや親族関係に配慮しながらの捜査をすることになる。
さらに、考古学の発掘現場になっていたミマの土地で、人骨が発見される…。
シェトランド諸島
( Googleマップ参照 )
シェトランド諸島は、スコットランド北東沖に位置する群島で約100の島々( ! )から構成されています。そのうち15島が有人です。
中心都市はラーウィック。( ドラマの中でよく聞く都市です )
歴史的にはノルウェーの影響を受け、1472年にスコットランド領となりました。
( Perplexity参考 )
登場人物
- ジミー・ペレス警部( ティーンエイジャーの娘を持つ。妻を病気で亡くしている )
- アリソン・マッキントッシュ:通称トッシュ( 恋人と別れたばかりの女性捜査官 )
- サンディ・ウィルソン( 被害者の孫であり、シェトランド署の巡査 )
- ジョセフ・ウィルソン( 被害者の息子、細々と漁業を営んでいる )
- ロナルド・ホールデン( 被害者の夫方の孫であり、こちらは漁業が成功している )
- ジャッキー・ホールデン( 被害者の夫方の姪であり、発掘現場から人骨を発見した )
- ポール・ベルグルンド( 考古学の発掘で島を訪れている教授教授。女たらし )
- ハティ・ジェームズ( 教授の助手。被害者のミマと親しかった )
窓が割られ、銃で撃たれた犯行は強盗のようでしたが、電話線は外されていました。
事件は意外なものから、ミマの過去へとつながっていきます。
被害者ミマの息子で、サンディ巡査の父親ジョセフが継ぐ「ウィルソン家」と、ミマの若くして亡くなった夫の後を継いだ「ホールデン家」の両家があります。
正直いうとはじめは、「父方」と「母方」の家系がわかりにくかったです。まめは後編でやっと理解できました。笑
みどころ
人情派ドラマ
「 CSI 」のように、物的証拠を徹底的に調べて「 証拠がすべてを語る 」ドラマがある一方。
証拠はもちろん調べるけれど、捜査する側の印象と人間関係のトラブルから事件の行く先が決まるドラマがあると思います。
この作品は後者の方のドラマなので、初期の段階で事件関係者の全員のアリバイを調べることはしないため、途中で嘘をついていたことがバレたりします。
後出し感がありますが、御愛嬌って感じですかね。笑
だったら、整合性がとれなくて物語としておもしろくないんじゃないのか?と疑問に思うかもしれません。
ペレス警部は、人の話を聞いて事件の外観を構築していくタイプに見られました。
関係者たちの嘘を見抜いて、ときには被害者に感情移入して怒って。( スペイン系の血を引いていると語られるので、その影響で情熱的な一面が出るのかもしれませんね )
関係者の隠している嘘を、すり合わせながら、事件の輪郭をなぞっていくような方法。
サイコキラーや、通り魔ではないのなら、「 人の感情が起こした事件 」ということになります。
隠された心情や、人間関係を明らかにしてくにつれて。犯人に近づいているはずなのに、みんなが疑わしくなっていくんですよ〜。不思議なことに。
パズルのように「 証拠に基づいて、この人物にしか犯行はできない 」という近づき方ではなく。
「 みんなに動機はあるしできそうだけど。アリバイがないし動機も理解できるし、やっぱりこの人が犯人なんだ納得 」という道筋な気がしました。
・U-NEXTでの評価の星の数も「 4 」と高評価です。
伝承を祝う火祭り
Season1「野兎を悼む春」は、シェトランド諸島の伝承を祝うイベントの火祭り「 ウップ・ヘリーアー 」の準備中に起こります。
毎年1月の最終火曜日に開催される、バイキング文化を称える伝統的な火祭りだそうで。
後編では、参加者がバイキングの衣装をまとって街を進行していく火祭りの様子も見られます。
浅見光彦シリーズの「 斎王の葬列 」を思い出しました。
広大な風景と、牧草の緑が映える自然が映し出されたと思ったら、日本とはまた違う、赤や黄色の建物が並ぶ美しい港町が出てきたりします。
悲しげに響く音楽も、印象的ですね。
2時間ミステリーが好きな方にも、楽しめる作品なのかも。
気になったキャラクター
ミマの農場の土地で発掘作業をしていた、考古学助手の「ハティ」です。
どこか影のある美しい女性で、親しかったミマが殺されたことにショックを受け、涙を溜めながら話す姿が印象的です。親族は、だれも泣いていませんでした。
そして、あることに気づいてからは事件を自分で調べようとします。
ハティを演じた俳優さんは「 SHERLOCK 」に出演していたので、知っていました。美術館から消えた、中国茶器でお茶を美しく淹れていた職員のスーリンを演じた方ですね〜。
「 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 」にも出演していましたね。
Gemma Chan( ジェンマ・チャン )香港系イギリス人だそうです。やはりこの方、好みです。
配信プラットフォーム
- Hulu
- AXNミステリー( テレビチャンネル )
- U-NEXT( Season1〜6 )【 2025年1月現在 】
- Amazon Primeビデオ( Season1〜2までPrime見放題 )【 2025年1月現在 】
※ご視聴の際は各サービスで最新の配信状況の確認をお願いします。
続くSeason
「 シェトランド〜離島の殺人捜査官 」は、なんと「 Season8 」まであります!( 2025年1月現在 )Season9&10 も制作されることが決定しています
Season1〜6までが、今作の主人公「 ジミー・ペレス警部 」率いるチームの物語。
Season7からは主人公が変わるようです。
これは、見応えがある作品となっていますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この「 シェトランド〜離島の殺人捜査官 」は、「 スルメ系 」のミステリードラマなんだと、Season2を見始めて気づきました。
人間関係の複雑さを解きほぐしていくのが、クセになるんです。
不実な男だと分かっても、嫌いになれないとか。
大事な人を守るために起こす行動、とか。
そしていちばんは、被害者になってからでしか、その人物の「 悲しみ 」や「 大切にしていたもの 」を知ることができないというのが、なんとも寂しくせつなくなります。
機会があったら、ぜひ見てみてほしい作品です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
参考になれば、うれしいです!
まめでした。
原作は、ペレス警部は黒髪と黒い瞳で描かれてるようです。まめは未読なので、読んでみようと思っています!
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