海外ミステリドラマ「 グランチェスター・牧師と刑事の殺人捜査 」Season4 の感想レビュー

グランチェスターシーズン4のアイキャッチ ドラマ

今回は、人気海外ミステリードラマ「 グランチェスター ・Season4 」の視聴完走しましたので、感想レビューしたいと思います。

ついに来ました、season4です。

牧師と刑事のイメージ

いよいよ、「 牧師探偵シドニー・チェンバース 」とのお別れです。(泣)

アマンダとシドニーの関係はどうなったのか?

シドニーは牧師を続けていくのか?

そして、新たな牧師探偵のウィリアム・ダベンポートはどんな人物なのか?

各話の犯人など重要なネタバレはナシで、感想レビューしていきたいと思います。

よかったら、見ていってください。

※本サイトで紹介されている商品やサービス等の外部リンクは、アフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。


「 グランチェスター・牧師と刑事の殺人捜査 Season4 」

season4でシドニー・チェンバースとお別れだということは知っていましたが、すぐに新しい探偵役の牧師さんに変わるわけではありませんでした。

ちゃんと第2話までシドニーは居てくれます。

牧師のピクトグラム

そして結論として、前回のseason3のラストで牧師として生きていくことが天命だと悟ったシドニー。

やっと結ばれるとよろこび、ふたりの未来を描いていたハズの、愛する人アマンダとはお別れをします。

これにはびっくりでした。やはり、アマンダが結婚する時に止めておけば!!と見てるこっちが後悔しちゃいました。

1950年代という時代背景もありましたし、牧師という立場上こればっかりは仕方がありません。

運命の人だと思っていたアマンダと、こんな結果になるとは!人生って本当にわからないものです。


登場人物

  • シドニー・チェンバース(演:ジェームズ・ノートン)
    • イケメンマッチョ牧師
    • 現実逃避としてジャズと酒と煙草に逃げまくる
  • ジョーディ・キーディング(演:ロブソン・グリーン)
    • ケンブリッジシャー州警察の警部
    • 警察には話さない事も牧師のシドニーには話すだろうとはじめは利用していたが、やがて真の友人になる
  • アマンダ・ホプキンス(演:モーヴェン・クリスティ)
    • 家のために結婚を決めるが、幸せな結婚生活ではなかった(旧姓ケンダル)
    • シドニーとは愛し合っていたが、結ばれずに終わった
  • マグワイア夫人改めチャップマン夫人(演:テッサ・ピーク=ジョーンズ)
    • シドニーの世話とグランチェスター教区の教会の切り盛りをしている
    • 規律に厳しく、歯に衣着せぬ物言いをする
  • レナード・フィンチ(演:アル・ウィーヴァー)
    • 読書を愛する副牧師
    • ゲイである自分は神に愛されないと、今でも悩んでいる
  • ウィリアム・ダベンポート(演:トム・ブリトニー)
    • 新しく就任するグランチェスターの教区牧師
    • バイクとボクシングを趣味とする、若き情熱にあふれた牧師

各話のみどころ

「 グランチェスター・牧師と刑事の殺人捜査 Season4 」は、全6話で各45分です。

1950年代のグランチェスターを舞台に、時代とともに移り変わっていく文化や音楽が差し込まれていて楽しいです。

Season1の時と比べると、こんな時代になったんだ〜と感慨深かかったです。

戦争時の配給のポスター

(画像はイメージです)


第一話 「 運命の出会い 」

(あらすじ)

アメリカの黒人聖職者・トッド牧師の講演会に出席したシドニー。

会場にはトッド牧師の娘・バイオレットや、副牧師・レナードの知りあいで牧師・ウィリアム・ダベンポートの姿もあった。

講演が始まってすぐ、バークリー教授の教え子が立ちあがり抗議の声を上げ始める。

すると教会の外でデモをしていた集団がなだれ込み、教会内は混乱に陥ってしまう。

生き急ぐように、危険なことに突っ込んでいくようになってしまったシドニーです。

牧師が激走して犯罪者を追っかけるところから始まります。(アリなの?)

差別が苛烈を極める時代、アメリカからやってきた黒人牧師一家が脅迫されます。

黒人女性のイメージ画像

(画像はイメージです)

そして起こる事件。

ウィル(ウィリアム・ダベンポート)はある人物から凶器を渡されシドニーに相談に来ます。

ですが、ジョーディ警部に名前を問われてもウィルは牧師としての「信頼を裏切れない」と凶器を渡してきた人物を明かしません。

Season1・第一話のまだ固い頃のシドニーを思い出しますね。

そしてこの脅迫事件で「自分の歩いている道がまちがっている気がする」と迷い悩むシドニーは、ある女性と出会います。

「また女か!」とは思わずに、見守ってやってください。


第二話「 シドニーの決心 」

(あらすじ)

マグワイヤ夫人改めチャップマン夫人と副牧師・レナードの心配をよそに、シドニーは酒浸りになっていた。

そんな時、カイトという荒れた地域で暴行された女性がみつかる。

女性が呼んでほしいと言ったのは「シドニー・チェンバース」。

その女性は、泥酔して夜の街をふらついていたシドニーが火を借りたセイディ・パーカーだった。

しかしシドニーは、昨夜の記憶が曖昧な状態のためまったく役に立たなかった。

なんにも覚えていないシドニーが頼りなさすぎてびっくりです。

それくらい、自分のことがわからなくなっている状態です。

第二話の事件では、被害者セイディの人となりが分かるにつれ、なんとも言えない気持ちになります。

セイディのイメージ画像

(画像はイメージです)

権力をもつ男性たちに蹂躙される女性たち。

一生懸命に生きて、立ち向かったのにこんな結末になるなんて…。

そしてシドニーは運命の人と再会をし、「君に会えて変われた」と自分の道を歩く決心をするのです。

いよいよ牧師探偵シドニー・チェンバースとのお別れです。


第三話「後任牧師の選定」

(あらすじ)

シドニーがグランチェスターから去り、ジョーディ警部をはじめみんな寂しさを隠そうとしていた。

一方、レナードは教区牧師の代わりを懸命に務めていた。

大学の数学実験室に強盗が入ったと研究員のエイメリーから通報が入る。

ジョーディ警部が駆けつけると、実験室責任者のシムズ教授は彼の勘違いだと否定する。

しかし、話をしている最中にシムズ教授が倒れて死亡してしまう。

被害者の持ち物から、ある社交クラブの名前があがりジョーディ警部はなんとレナードと一緒に捜査をすることになります。

シドニーのいなくなった穴を埋めようと、がんばるレナードがかわいいです。

牧師としての仕事だけでなく、探偵の方もやっちゃうのです。

昔のコンピューターのイメージ

(画像はイメージです)

今回の事件では、ジョーディ警部の相手を追い詰める強引な捜査が帰ってきます。

レナードと、バイクに乗ってグランチェスターにやってきたウィルも加わり、ジョーディ警部に助言はします。

ですが、残念ながらシドニーのようなひらめきはレナードにはありません。

まぁ、そこはジョーディ警部も優秀な人ですので、安心してください。

「牧師探偵」の役割は、すこしお休みといった回でした。


第四話「 新しい牧師の就任 」

(あらすじ)

ウィルウィリアム・ダベンポート)が正式に教区牧師として就任することになった。

チャップマン夫人はレナードとダニエルとの関係を知ってしまい、頑なにレナードを避け続けていた。

一方、警察署には血のついた服を着た少年が突然現れる。

しかし少年は何を聞いても答えない。ジョーディ警部たちは途方に暮れていた。

少年が持っていた聖書から、ウィルに捜査の助言を頼もうとするジョーディ警部。

ウィルは牧師の仕事に差し障ると断るのですが、少年の様子を聞き捜査を手伝うことにします。

悲しげな少年のイメージ

(画像はイメージです)

この回の事件はキツかったです。

特に子どもが絡んでくると、母親でもある筆者は平静な気持ちでは見ていられなくなります。

ひとが人を支配していく、壊れていく関係。

家族という小さな世界は簡単に閉鎖されてしまうんだな、と怖くなりました。

一方、長年グランチェスター教区の世話をしてきたチャップマン夫人はある決心をします。


第五話「 実家での問題 」

(あらすじ)

ウィルはジョーディ警部を伴って郊外にある実家へと急ぐ。

雇い主であるウィルの父・トーマスから庭師のイーライが暴力を受けたのだ。

しかも庭師のイーライが家の宝飾品などを盗んでいると、自分の友人たちに吹聴してしまうトーマス。

ウィルはトーマスに本当のことを言うように正すが、牧師の仕事をばかにするような発言で返すのだった。

息子に対して「期待外れだ」と、客がいる前で笑いながら話すトーマス。

自分の思う通りに、家族を支配する絶対的な存在。

ウィルたちの親子関係は最悪でした。

サラブレッドのイメージ

(画像はイメージです)

そんな中で起きた事件。

容疑者は、ウィルと親しい人たちです。

前回もそうでしたが、ウィルの観察眼が炸裂する第五話でした。

「 全員は救えない 」

ジョーディ警部の言葉が重くのしかかります。


第六話「 第4帝国 」

(あらすじ)

父・トーマスが亡くなり、ウィルは財産を相続すると共に莫大な負債を引き受けることになる。

ウィルの母・アメリアは、牧師を辞めて家に戻るように懇願するのだった。

ジョーディ警部の元に遺体がみつかったとの連絡が入る。

まだ若い男性の遺体はリバーサイド校の生徒だった。

しかも、その遺体はジョーディ警部の娘の写真を持っていた。

ウィルとジョーディ警部は、家族のことでそれぞれ悩みを抱えていました。

「 お前とおれにはそれぞれ使命がある 」

悩み、いろんな人とすれ違い、回り道をしながら、ふたりは牧師と刑事という天職を全うしようとします。

川辺のイメージ

(画像はイメージです)

ラスト、グランチェスターの川辺をウィルとジョーディ警部が、ふたり並んで歩きながらくだらない話をしています。

かつて、シドニーとそうしたように。

ちょっと泣けてくる、Season4の終わりでした。


探偵役の牧師の交代

優しくて、悩める人のこころに寄り添って話を聞いてくれるイケメンマッチョ牧師のシドニー

大きな身体を丸めてお酒を煽り、ジャズに逃げる牧師(笑)

困ったように笑って人々の訴えを受け入れ、自分は苦しんで悩んでいるシドニー。

悲しいですが、season4でお別れです。

ボクシングで汗を流す若き情熱家、虐げられる者を救おうとする牧師ウィリアム・ダベンポート

バイクで颯爽とグランチェスター教区にやってくるウィル。

くるくるの巻き毛の黒い髪がかわいい、目の大きなイケメン牧師です。

まだ若いこともあって、なんでも厳格にしたがる周りの声を軽視する傾向があります。

危なっかしいですが、学んで、経験して成長していくウィルの様子が好ましいです。


配信プラットフォーム

「 グランチェスター 牧師と刑事の殺人捜査 」season4が視聴できるのは。

  • シネフィルWOWOWプラス:シーズン1〜9まで見放題配信
  • U-NEXT:シーズン1~9が見放題で配信中
  • Hulu:シーズン1〜4が見放題配信中
  • Amazonプライム・ビデオ:シーズン1は見放題。( シーズン2以降はレンタルまたは購入が必要です )
    • シネフィルWOWOWプラスをAmazonプライム・ビデオで追加チャンネルとして月額490円で登録できます。(2週間の無料体験がついています)

(2025年6月現在)

※ご視聴の際は、各配信サイトで最新の配信情報を確認してからご利用ください。


まとめ

これは、season4だけではなくて「 グランチェスター 」というドラマを視聴してきて感じたことなのですが。

人生というのは本当に不思議で、タイミングや人間関係のしがらみによって簡単に変わっていきます。

「 こちらが正しい道だ 」と分かっていても、違う道を選んでしまう。

1950年代という時代背景もありますが、現代でも起こり得る事件。

差別や社会的弱者として生きなければいけない女性たちや労働者たちが、もがいて苦しんで外れてしまう道。

シドニーから、ウィルに交代してドラマの雰囲気はもちろん変わりました。

ですが、ただ犯罪を名指しするだけでなく、迷って苦しんでいる人たちに寄り添ってくれる「牧師探偵」に変わりはありませんでした。

「グランチェスター」season5も楽しみです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

まめでした。

PR
映画、TV番組、ライブTV、スポーツを観る【Amazon Prime Video】

コメント

タイトルとURLをコピーしました