北欧ミステリードラマ『 BRIDGE/ブリッジ 』
こんにちは、まめです。
来てくださってありがとうございます。
今回は、海外連続ドラマ『 THE BRIDGE/ブリッジ( 原題:BRON/BROEN ) 』を視聴し終わりましたので、そのレビューです。
なぜこの作品を見ようと思ったのか、のアピールポイントはただ一点のみです。
『北欧ミステリー』だから!!この威力はすごいですよ。
連続ドラマって長いし、本当に面白いの?って懐疑的になりますよね。
そこで、北欧ミステリードラマ『THE BRIDGE/ブリッジ』の魅力と、『北欧ミステリー』の沼らせ力。
おすすめのポイントと共に、こんな人は視聴に気をつけてほしいというところを。
また、配信プラットフォームはどこ?
を、紹介していきます。
よかったら最後までご覧ください。
北欧ミステリーのスルメ感
北欧ミステリーとはどんなものか?
まず前提として、北欧ミステリーの定義としては「 北欧出身の作家の執筆した作品 」
「 スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5カ国のミステリー 」と、なっています。
北欧ミステリーは、以下のような特徴を持っています:
- 社会問題に鋭く切り込んだ骨太な物語が多い
- 独特の空気感や作風がある
- 静謐な哀しみに満ちあふれた展開が多い
- 北欧特有の風景や習慣が描かれる
(perplexityの検索結果より引用)
近年人気のジャンルになっていて。
北欧ミステリーの代名詞といえば、ハリウッドリメイクもされた『ミレニアム』シリーズ(原作スティーグ・ラーソン著)ではないでしょうか。
とても有名な北欧ミステリーなので原作小説を読んだことも、映画をご覧になったことのある方もいると思います。
初めて北欧ミステリーに触れると、その殺伐とした荒涼な風景と心情描写、無慈悲に切り捨てられる人間の多さに驚きます。
それでもみんな人を大切に愛して、寄り添って生きている。
不思議な感覚に陥ります。
北欧ミステリーは「北欧ノワール」とも呼ばれ、重苦しく悲観的な雰囲気が漂っています。この暗くて退廃的な雰囲気が、読者を引き付ける魅力の一つとなっています。
(perplexityの検索結果より引用)
これが、いちばん的確に言い表しているなと感心しました。
言語化できるって尊敬します。
『 THE BRIDGE/ブリッジ 』はどんな作品?
よく言えば自分を持っているサーガという主人公
さて、それではドラマ『 BRIDGE/ブリッジ 』はどんな作品なのでしょうか。
2011年に制作された、スウェーデンとデンマークの合作による北欧ミステリードラマです。
連続ドラマで、1話57分前後の全10話完結。
( ストーリー )
スウェーデンとデンマークを結ぶオーレスン橋の国境付近で、女性の遺体が発見される。
そして「 真実を守る者 」と名乗る犯人の犯行声明が出される。「5つの社会問題を追求する」ために、犯行はまだ続く…と。
両国の警察は合同捜査を開始するが、やがて「 真実を守る者 」は世論さえも思うがままに操り始める。
( Googleマップより引用 )
オーレスン橋( 通称オーレスン・リンク )の概要→https://g.co/kgs/vs8Wpf4
正直にいうと、このストーリー紹介はドラマ『 BRON/BROEN 』( あえて原題で書きます )の良さを、まったく伝えられていないと思っています。表面だけで、すごくもったいないのです!
このドラマは、
「サーガ・ノレーン」という、まったく他人に忖度もしないし興味すらも持っていない捜査官が、とんでもなく優秀な頭脳で事件にまっすぐに向かっていく話です。
対して、人情派と紹介された「 マーティン・ローデ 」
人情派刑事と言えば藤田まことさん。そんなイメージを持って見始めてしましたが、この人情派刑事と謳われてるマーティンですが、まぁとんでもなかったです。( 犯人ではないですよ )
けれども確かに優しくて憎めなくて、チャーミングなんですよぉ。
サーガが心を許していくのがマーテインなのも納得の、人の気持ちに寄り添うのがうまく、それも自然にやってのける人物です。
中心のストーリーである、犯人『 真実を守る者( ST ) 』との、事件解決に向けての攻防も見どころなのですが。
キャラクターたちが、プライベートを改善しようと悩みもがいている様子もストーリーに厚みを加えていて。また『 そこが 』重要な部分にもなっていく、というところも見どころだと思います。
バラバラだったピースが繋がっていく
脇を固める人物たちも、用意された立ち位置なんかではなくて。
みんな辛い現実を一生懸命に生きていて、その結果で事件に関わっていくという。
ちゃんと各々が、その置かれた場所で必死に決断して判断したのに、やるせない状況になっていくのが( 面白いといっていいのか微妙ですが )、すごく引き込まれます。
- メッテ(マーティンの奥様、双子と男の子のお母さん)
- アウグスト(マーティンと前妻との息子、孤独を感じて将来が見えず引きこもり)
- ダニエル(ジャーナリスト、自分大好きで利己的)
- シャーロッテ(大富豪の夫人、愛のために手段を選ばず突き進む人)
- ステファン(一番謎の多い男)
個人的にまめが、とても頭が良くて素敵な女性だなと思ったのは、マーティンの奥様「メッテ・ローデ」さんです。
仕事もバリバリしていて、双子と男の子、3人の子供のお母さん。
そしてもう一人の息子、マーティンの前妻との子供である義理の息子のアウグストとの関係に悩んでいます。
マーティンとはラブラブなのですが、まぁ彼アレなので(何よ)色々ありますよね。
その時の受け入れ方と、苦悩、女性としての揺れる気持ちなどが、とても共感できる存在として描かれています。
そんなプライベートなこと、事件に関係ないんじゃない?と考えてしまう『新本格推理派』の方もご安心ください、全部必要なことだったりします。
見ている時はあまり気づきませんでしたが、家族に囲まれた中で揺れるメッテと、他者に興味を持たず事件をひたすら追い続けるサーガという二人の女性は対比の関係にあったんだなと。
お互いのキャラクターを際立たせていたな、と振り返ると感じます。
『 BRIDGE/ブリッジ 』の気をつけるところ
骨太なドラマなゆえに、過激なシーンが多々あったりします。
遺体の断面や、大量の流血、性描写、など。
低年齢の視聴には配慮をした方がいいと思います
今、まめの娘は13歳ですが、このドラマはまだ早いかなと感じました。
R15くらいですかね。
ここはやはり注意が必要だと思います。
そして、序盤から比較的ゆっくりとしたテンポでストーリーは展開します。
一見すると関係ないようなシーンや、情報が垂れ流されてるように感じるかもしれません。
深読みや、掛け合いが苦手な方が脱落する可能性は否めません。
『 BRIDGE/ブリッジ 』のおすすめなところ
厚みのある魅力的なキャラクターたちはもちろんですが。なにより良かったところは。
犯人「 真実を守る者 」( 通称ST )の徹底した設定です。
とことん計画をして、その完璧なはずの計画がちょっとした犯人側のミスから、犯行の足跡につながるというのは良くあるミステリーの定番なのですが。
やはり『 完璧で手強い犯人 』を作っておいて、それでは興醒めしてしまうところではないでしょうか?
『 BRIDGE/ブリッジ 』の犯人「 真実を守る者( ST ) 」にはそれがありません。
それが素晴らしいと思います。
かなり後半まで、犯人の計画通りに進んでいきます。
対して、その「 完璧な計画 」や犯人像をプロファイルや情報、それもとても細かい情報まで分析して。壁にぶちあたって失敗しても芯のブレない考えで突き進み、ついに「真実を守る者(ST)」の影を捕まえるサーガ・ノレーン。
そこがいいんです!
配信プラットフォームはどこ?
北欧ミステリードラマ『 THE BRIGDE/ブリッジ 』の配信プラットフォームは
- U-next : シーズン1からシーズン4まで見放題
- Hulu : シーズン1からシーズン4まで見放題
- Amazonプライムビデオ : シーズン1は見放題。シーズン2からシーズン4まではレンタル配信
- Lemino : シーズン4が見放題で配信中
- BS11+ : シーズン1が見放題および単品レンタル配信中
(2024年11月現在)
となっています。
シーズン1を見たら、絶対シーズン2も見たくなる作品なのでこれは悩ましいですね。
まとめ
北欧ミステリーには独特の雰囲気があり、日本のミステリーのように湿度の高い粘着質なところと比べると、寒々しさが際立ちます。
『 BRIDGE / ブリッジ 』はかなり評価の高い作品で人気があるので、なんとシーズン4まであります!
これは見応えがありますね。
長期のお休みや、頭を空っぽにして上質なミステリーに没頭したい時に大変おすすめです。
ぜひ、視聴してみてください。
読んでくれてありがとうございました。
まめでした。
『 BRIDGE/ブリッジ 2 』も視聴完走しましたので、感想レビューを記事にしています。
『 THE BRIDGE / ブリッジ 2 の感想レビュー 』こちらも参考にしてください!
北欧ミステリーに興味がでてきましたら、おすすめの作品を紹介している記事もあります。
『 おいでよ北欧ミステリーの沼!暗くて凍えるよ 』こちらも参考にしてくださいな。
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